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摂食嚥下サポート室・摂食嚥下・NST外来

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リハビリテーション科 竹迫医師 あいさつ

低栄養は急速に増加している高齢者の医療・介護における大きな問題の一つです。併せて嚥下障害を有する場合も多く、繰り返す誤嚥性肺炎やさらなる低栄養により不良な転帰に陥る高齢者が増えています。当院においても入院患者さんの高齢化が急速に進み、その内のおよそ4割に低栄養、2割に嚥下障害を認める状況です。


これに対し、平成17年より栄養に関する専門的知識を持った医師、看護師、薬剤師、栄養士等で構成される栄養サポートチーム(Nutrition Support team; NST)が、入院中の低栄養の患者さんに対し適切な栄養管理を提供することを目的に活動してきました。また、平成26年より摂食嚥下機能に問題がある患者さんを入院早期に抽出し、摂食機能療法を中心とした訓練を行うチーム医療(摂食嚥下チーム)も行っています。チームには嚥下障害を専門とする歯科医師が専属しており、全国的にも数少ない取り組みです。さらに、平成27年5月には『摂食えん下・NST外来』を開設し、嚥下造影検査等を利用した嚥下機能の的確な評価に基づく治療法の選択や、栄養状態の評価と適切な栄養法のアドバイスを行っています。外来内には、福岡県栄養士会認定の栄養ケアステーション『栄養ラボ・九州中央病院』も併設し、様々な栄養剤や介護食の展示と紹介をしています。今後は、在宅における栄養・食事管理の相談窓口として活動する予定です。これらの取り組みの延長として、 “食と栄養”というテーマで、高齢者の医療や生活支援を行うことを目的にした地域連携、SMILEネットワーク(Seamless MedIcal care and Life support for the Elderly)を平成27年3月に立ち上げました。これまでに開催した4回の研修会には、医療職だけでなく、介護職、ケアマネージャーや包括支援センターなど多施設から多職種の御参加をいただきました。


これから迎える超高齢化の時代に、地域の方々が、どんな生活の場においても、個人として尊厳され、可能な限り口から食べながら、その人らしい生活を人生の最後まで続けることができるような地域社会の実現を目指して、より一層努力していきたいと考えています。

摂食嚥下・NST外来 診察予約について

専門分野 氏 名 責任者
摂食
嚥下・
NST外来
摂食嚥下・
NST外来
金城/竹迫 予約 予約

(平成29年1月4日現在)

摂食嚥下・NST(栄養サポート)外来

摂食嚥下機能(食べたり飲み込むはたらき)や栄養に関する相談を受け付けています。

  • 「食事中、食後にむせる」、「肺炎や発熱を繰り返す」、「喉に詰まったことがある」、「食事に時間がかかるようになった」、「急に体重が減った」などの症状は、摂食嚥下機能や栄養の問題が原因かもしれません。
  • お口から安全に食事がとれる状態なのか、適切な評価に基づいて、今後の方針を決めていきます。
  • できるだけ待ち時間や通院回数など、受診のご負担が少ないように、完全予約制としています。
  • 事前にご連絡の上、必ずかかりつけ医の紹介状を持って受診してください。これは、かかりつけ医と連携をとりながら診療を進めるために重要ですので、皆様にご理解いただきお願いしています。
  • 施設入所中や他院入院中の方は、下記の問診票 もあらかじめご記入の上、お持ちください。

摂食嚥下外来受診時問診票

※画像をクリックすると、Excelファイルをダウンロードできます。
 

摂食嚥下外来受診時問診票のダウンロードはこちら>>

摂食嚥下チーム活動

摂食嚥下チームの活動
メンバー:医師、歯科医師、言語聴覚士、管理栄養士、看護師

  • 院内における活動

    さまざまな原因により、摂食嚥下機能(食べたり飲み込むはたらき)が弱くなり、お口から安全に食事がとれなくなると、脱水、栄養障害、誤嚥性肺炎、窒息などにつながるおそれがあります。当院では、このような摂食嚥下機能が弱くなった方、あるいはその疑いのある方に対して、機能評価や検査(嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査)を行い、その結果に基づいて安全な栄養摂取方法を選択し、必要なリハビリテーションの指導などを行っております。入院中は、摂食嚥下チームで定期的な回診を行っています。また、退院後も引き続き【摂食えん下・NST(栄養サポート)外来】に来ていただくことがあります。

  • 地域との連携活動

    摂食嚥下機能や栄養に不安のある方に対して、切れ目のないケアを実践するための連携を図ることを目的に、「地域で支える高齢者の包括ケアの会-SMILEネットワーク-」を2014年3月に立ち上げました。地域の高齢者介護施設などの訪問、地域多職種に対する研修会、交流会などを積極的に行い、顔の見える連携の実現を目指しています。

栄養サポートチーム活動

入院中の患者さんの栄養状態を改善する必要のある場合に主治医からの依頼、担当看護師や栄養士、薬剤師などからの打診にて専従がNST介入を決定します。栄養アセスメントを行い、NST実施計画、実施、評価を行います。NSTは医師、歯科医師、看護師、栄養士、薬剤師から構成されており、カンファレンス・回診にてそれぞれの専門的分野の意見を出し合い、検討して病態や状況に沿った適切な栄養療法を主治医へ提案します。

摂食嚥下チーム、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、感染対策チーム、リハビリテーションスタッフ、退院支援部門などと連携して身体的な病状は勿論、精神的、社会的な視点から栄養サポートを行うことで栄養状態の改善とQOL向上を目指しています。NST外来にて在宅での栄養管理のフォローも行っています。

食べることができない場合でも腸が使える場合は経鼻胃管や胃瘻から栄養剤を注ぐという経腸栄養があります。腸を使うことで身体のバランスが維持され、免疫機能も高まります。様々な経腸栄養剤が揃っていますので病態に応じた選択もお手伝いします。また、何らかの理由で腸が使えない場合には点滴が行われますがNSTでは点滴での栄養サポートも行います。他にも周術期、がん化学療法などでの栄養管理もお手伝いします。

このようにNSTは『栄養状態の改善とQOL向上』を目指して活動しています。

食種名

訓練食
 
 
ゼリー1個程度
ST訓練

嚥下調整食L2
(開始食)
 
離水しない食品
舌でつぶせる

嚥下調整食L3
(ペースト・マッシュを固めたもの)
口腔内で容易に食塊となる

嚥下調整食L4
 
 
咀嚼が弱い方
容易に噛める

全粥食
 
 
 
一口大

軟食
 
 
 
一口大

常食
 
 
 
一口大

適用

訓練

訓練後の開始食

 

 

 

 

 

 

摂食・嚥下に配慮した食事内容

 

 

 

 

 

ミキサー粥

全粥

全粥

全粥

軟飯

米飯

 

 

トマトゼリー
トウフィール
ゆるい茶碗蒸し

鮭ムース

かしわ皮なし一口大ムニエル

ささ身のムニエル

ささ身のムニエル

豚ヒレ肉

 

 

たまごソース
鯛味噌
ねり梅
のり佃煮

キャベツムース
人参ムース

野菜皮なし
柔煮サラダ

スパゲティサラダ

スパゲティサラダ

スパゲティサラダ

 

 

元気ヨーグルト
味噌汁ゼリー

キャベツゼリー

葉先のみ
1cmカット

チンゲン菜のみ

チンゲン菜のみ

チンゲン菜
もやし

 

 

 

たまごソース

 

梅干し

高菜漬

高菜漬

栄養ラボについて(試食のできる相談室)

口から食べることは人間が幸せに生きるための基本的な権利です。しかしさまざまな状況から口から食べたい願いが叶わないかたが大勢いらっしゃいます。その現状をなんとかしたいという思いで、救いの手を求めている患者さんやご家族への支援の場を立ち上げました。

私たちは、口から食べることの大切さについての普及・啓発活動に加えて、よりクオリティーの高い食支援ができるシステムつくりとしての栄養ラボを設置しました。

保健・医療・福祉関係者、当事者・ご家族、行政、一般企業の方々と有機的なネットワーク構築を拡充し、「口から食べて幸せに暮らせる優しい社会」になるよう力を注ぎたいと考えています。

摂食嚥下状態に応じた食形態の食事や栄養について活用いただけましたら幸いです。

各介護食メーカーのご協力による試食もできます。お気軽にお立ち寄りください。


服薬支援 ① 簡易懸濁法を用いた服薬支援

当院では飲み込む力が弱くなった患者様に対して、お薬を懸濁して服用してもらう方法(簡易懸濁法)で投与しています。懸濁とは水の中で薬の粒子が均一に散らばった状態です。この懸濁水にとろみをつけてお薬を飲んでいただきます。

【当院での経口からの懸濁投与例】

  • 50~60℃の温水を準備します。
    • 60℃設定ができる電気ポットはそのお湯を使用することができます。
    • 沸騰したお湯と水道水を2:1で混合するとだいたい60℃になります。
    • 温水がでる蛇口は一番熱い温度で出すと約50度になります。
  • 温水20mL程度の中に錠剤・カプセルを入れ10分間放置します。その際10分以上放置してしまうと品質が確保できなくなります。
  • しっかりと混ぜて懸濁できていることを確認し、とろみをつけて服用します。

※注意事項

お薬には懸濁できないものや、同時に懸濁すると影響してしまうお薬の組み合わせもあります。懸濁投与する前に必ず薬剤師に確認してください。

★粉砕法と比較した簡易懸濁法を利用したお薬投与のメリット★

錠剤が飲み込みにくい患者さんやチューブからお薬を投与する患者さんに対して、以前は錠剤をつぶして粉にしてから投与する粉砕法が用いられてきました。粉砕法の問題点として、粉砕する過程でお薬の量が減ってしまうことが挙げられます。また、薬の成分が光や湿度の影響を受けやすくなり安定性が確保できなくなることもあります。簡易懸濁法は、そういった問題点が改善された粉砕法に取って代わる投薬方法とされています。

研修会・セミナー情報

開催予定

分科会

  
  2016年12月13日 嚥下評価 当院第一会議室
  2017年1月24日 食形態・栄養情報 当院第一会議室
スマイルネットワーク報告
 

診療日・診療時間のご案内

TEL 092-541-4936
受付 平日 午前8時30分~午前11時00分
休診日 土・日・祝日・年末年始
緊急 救急を要する患者さんは救急外来で24時間対応いたします。
紹介状 紹介状をお持ちの方は地域医療連携室にお越しください。
受付時間はこちら>>

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