副院長 整形外科部長 |
有薗 剛(専門分野:脊椎外科、脊椎内視鏡手術) 日本専門医機構整形外科専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本整形外科学会スポーツ医 日本整形外科学会リウマチ医 日本骨粗鬆症学会認定医 日本脊椎脊髄病学会指導医 脊椎脊髄外科専門医 脊椎内視鏡下手術・技術認定医 |
---|---|
脊椎外科部長 | 井口 明彦(脊椎外科、脊椎内視鏡手術) 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本脊椎脊髄病学会指導医 脊椎内視鏡下手術・技術認定医 |
関節外科部長 | 濱田 貴広(膝関節外科、股関節外科、関節鏡手術、関節外科、外反母趾) 日本専門医機構整形外科専門医 日本整形外科学会スポーツ医 日本整形外科学会リウマチ医 |
整形外科医長 | 泉 貞有(脊椎外科、関節リウマチ、外傷) 日本専門医機構整形外科専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医 日本脊椎脊髄病学会指導医 脊椎脊髄外科専門医 |
整形外科医長 | 今村 隆太(脊椎外科、脊椎内視鏡手術、外傷) 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本脊椎脊髄病学会指導医 脊椎内視鏡下手術・技術認定医 |
整形外科医員 | 中村 公隆(股関節、膝関節、関節鏡、関節リウマチ、外傷) 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会リウマチ医 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医 |
整形外科医員 | 蛯原 宗大(関節外科、外傷) 日本整形外科学会専門医 |
整形外科医員 | 井上 隆広(関節外科、外傷) |
整形外科レジデント | 井上 逸人(関節外科、外傷) |
整形外科レジデント | 黒木 洋介(関節外科、外傷) |
整形外科非常勤 | 時任 毅(関節リウマチ) 日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医 日本リウマチ学会専門医・指導医 日本リウマチ財団リウマチ登録医 日本骨粗鬆症学会認定医 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 |
(2021年4月1日現在)
内視鏡などを使用した低侵襲手術(体への負担の少ない手術)を数多く取り入れて、できるだけ術後の痛みが少なく、早期の退院ができるように工夫しています。
整形外科では四肢(手足)や脊椎(背骨)に起こる運動器疾患のほとんどを取り扱っていますが、特に当院では神経痛やしびれの原因となる脊椎疾患に対する治療や、リウマチや変形性関節症に対する人工関節置換術、関節鏡による膝関節手術、足の変形をきたす外反母趾に対する形成術を得意としています。その他骨折等の外傷や膝などのスポーツ障害に対する治療などを数多く行っています。
関節外科は、体の動きに重要な関節の機能をできるだけ元の機能に戻すことを目標とします。怪我をして痛めた場合は、できる限り元の機能に改善できるように修復するのを目標とします。また関節の痛みの原因として、年齢とともに軟骨が変性し変形が進行していく変形性関節症という病気があります。これは加齢変化なので、傷んでしまったものを元に戻すことは現時点では難しいとされています。その様な場合は、体重が痛んだ部位にかからない様にして、疼痛の緩和目指す矯正骨切り術、進行した症例に対しては痛んだところを金属に置き換える人工関節手術などを行なっています。
当院では主に股関節、膝関節など下肢の機能再建を中心に行なっております。
代表的な疾患は股関節に関しては加齢変化に伴い軟骨がすり減ってしまう変形性股関節症、骨折や壊死なので骨が陥没・変形してしまう大腿骨頭壊死症などで、股関節を動かす時や体重をかける時に痛みが伴い、最終的に安静時痛や夜間痛も出現します。消炎鎮痛処置や理学療法に抵抗する疼痛が持続する場合には、傷んだ部分を金属に置き換える人工股関節置換術が適応になります。
当院の特徴としては、できるだけ関節周囲の筋肉を温存し、また術後の合併症である脱臼のリスクを減らすことのできる、前側方進入による人工股関節置換術(ALS THA)をほとんどの症例で行なっております。
術後は翌日より離床訓練を開始し、入院中に日常生活動作の指導を行いながら1週間で杖歩行、2週間で退院を目指します。年齢や合併症、術前の歩行状態等でリハビリに時間をかけて治療したい場合は地域の病院と連携をとり、転院してじっくりとリハビリをして安心して自宅退院していただく支援をしています。
▲ 術前 |
▲ 術後 |
膝関節は関節を構成する骨や軟骨の障害に加えて、外傷などにより関節を構成する靭帯や半月板の損傷により関節の疼痛や不安定性が出現し機能障害が発生します。理学療法や消炎鎮痛処置等の保存的治療に抵抗する場合は手術を考慮します。
主にスポーツでの外傷などによる関節を構成する靭帯や半月板などの組織の損傷に対しては、1cm程度の小さな切開で関節の中に内視鏡を挿入し手術を行う低侵襲な関節鏡手術を中心に行います。
加齢とともに軟骨がすり減る病態で、日本人は内側が痛みやすくO脚になりやすいとされています。保存的治療に抵抗する疼痛や変形が進行した場合には、傷んだ軟骨に体重がかからないようにする矯正骨きり術や、人工関節が適応になります。症状、年齢、変形の程度に合わせて、関節鏡手術、矯正骨切り術、人工関節置換術それぞれのメリット・デメリットを説明した上で、患者さんのニーズにあった治療を検討します。人工関節置換術の中でも比較的低侵襲な片側だけ置換する人工膝関節単顆置換術も症例に応じて行なっています。
内側 |
▲ 術前 |
▲ 術後 |
内側 |
▲ 術前 |
▲ 術後 |
内側 |
▲ 術前 |
▲ 術後 |
人工関節の手術等は術後の痛み、リハビリの痛み等が心配と感じる方も多いと思います。当院では術後の疼痛緩和に対しても積極的に取り組んでおり、様々な薬剤を使用しできるだけ術後の疼痛を減らし、早期からリハビリが開始できるように最大限工夫して治療を行なっております。
入院期間は2週程度で、退院後ご自宅で行えるようなリハビリを入院中に指導しておりますが、必要に応じて地域の病院と連携を取りながら転院し入院リハビリ継続/あるいは外来通院でのリハビリを継続しています。
▲ 内視鏡による椎間板ヘルニア摘出術
脊椎外科では適格な診断を行い、侵襲(体への負担)の少ない治療を提供する方針で治療を行っています。
外来受診後に現在の状態を評価するためのX線撮影やMRI等を行い、お薬、ブロックなどの治療を開始します。その後も症状が続く場合には手術を検討します。
手術では脊椎内視鏡(4K)や顕微鏡をいち早く導入し、これらの器具で得られる拡大された鮮明な画像を用いて手術の安全性を高めています。
腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに対しては、脊椎内視鏡を積極的に用いて背骨の周囲の組織をできるだけ傷めない低侵襲手術を行っています。更に、直径7mmの内視鏡システムを用いた除圧術(FED、FEL)を導入し、より小さな皮膚切開で体への負担が少なく早期の社会復帰ができる手術が可能となりました。手術の方法はヘルニアの脱出部位、形態に応じて選択しています。腫瘍や広い範囲にわたる手術、頸椎や胸椎の後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、脊髄症などの病気に対しては顕微鏡を用いた手術を行っています。
<当院で行っている内視鏡手術の種類>
当院では低侵襲脊椎安定術(MISt:Minimally Invasive Spine Stabilization)が日本に導入された2006年の当初より施行しています。
神経の圧迫を除くのみの手術では十分な効果が期待できない場合や高度の不安定性(変性すべり症、分離すべり症など)がある場合、脊柱変形(成人脊柱変形、後側弯症など)、外傷などに対しては脊椎固定術を行っています。近年、固定に用いる手術機器の進歩は目覚ましく、当院ではそれらを応用して低侵襲脊椎安定術(MISt)による侵襲の少ない手術を行っています。
腰椎椎間板ヘルニアに対しては、手術以外の方法として、針で椎間板の成分を分解する酵素(コンドリアーゼ)を注入してヘルニアの圧を低下させて症状を和らげる方法を行っています。コンドリアーゼ注入の場合、通常1日で退院できます。
高齢者に多い脊椎圧迫骨折に対して保存的治療の効果が得られない場合には、骨セメントなどを挿入する経皮的後弯矯正術(BKP:Balloon Kyphoplasty)を行っています。
4人の脊椎外科指導医によって手術は行なわれ、年間の手術件数は300例を超えており、福岡市内では最も多い病院の一つです。
|
|
詳しくはリウマチ科のご案内をご覧ください。
肩関節 |
|
---|---|
股関節 |
|
膝関節 |
|
足関節・足 |
|
脊椎 |
|
年間手術件数 | 1101 |
---|---|
四肢外傷 | 463 |
脊椎 | 361 |
下肢人工関節置換術 | 116 |
膝鏡視下手術 | 45 |
その他 | 116 |
![]() |
092-541-4936 |
---|---|
![]() |
平日 午前8時30分~午前11時00分 |
![]() |
土・日・祝日・年末年始 |
![]() |
救急を要する患者さんは救急外来で24時間対応いたします。 |
![]() |
紹介状をお持ちの方は地域医療連携室にお越しください。 受付時間はこちら>> |