かぜの多くは、ウイルス感染によるものといわれています。しかし、ウイルスに対する特効薬は、
  現在ほとんどありません。「病院では、かぜの症状を軽減するためのいろいろな作用の薬が、
  組み合わされて処方されます。


   

   鼻汁、くしゃみ、鼻づまり等

     アレルギーによる鼻の粘膜の症状をしずめ、鼻汁やくしゃみを抑える「抗アレルギー薬」
     が用いられます。
     この薬を服用すると、人によっては眠気を催すことがありますので、車の運転や危険を
     伴う機械の操作などには注意してください。
     また、鼻や口腔、咽頭の乾燥感が現れることもあります。鼻づまりには、点鼻液が処方
     されることもあります。

   咳、痰

     咳がひどい場合には、咳をしずめる「鎮咳薬」が、痰を伴う咳の場合には
     痰を出しやすくする「去痰薬」が用いられます。
     また、痰を出しやすくするために、水分をよく補給することも大切です。

   発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛等

     発熱等の症状は、体がかぜの原因と闘っているために起こります。
     38度以上の発熱があり、ひどく体力を消耗させる場合には、「解熱鎮痛薬」
     を内服します。副作用に胃腸障害などがあります。
     内服できない場合には、坐薬が用いられることもあります。

   のどの痛み

     かぜによるのどの痛みには、「うがい薬」が有効です。
     1日に3回〜4回を目安に、のどの奥深くまで液が届くように
     してうがいをして下さい。
     ただし、飲み込んではいけません。うがい薬には、薄めたり
     溶かしたりして用いるものがありますので、説明書や薬袋の
     指示に従って使用して下さい。
     また、うがいはかぜの予防にもなります。外出から戻った時には、
     すぐにうがいをするよう心がけましょう。
     「トローチ」は、口やのどの細菌を殺します。噛み砕いたり、飲み
     込んだりせず、口の中でゆっくり溶かしながら服用してください。
     溶けてしまってからしばらくは、お茶を飲んだり、食べ物を食べたり
     しないで下さい。

    その他の症状に対して

     症状に応じて、上記4つの薬剤を配合した「総合感冒薬」が処方されます。
     その他に、炎症を鎮めたり、痰の切れをよくする「消炎酵素製剤」や胃の痛み、むかむか感
     には「制酸薬」、吐き気には「鎮吐薬」等が用いられます。
     かぜ薬と併用して「抗生物質」が処方されることがあり、患者さんの方でも抗生物質を要求
     しがちです。
     しかし、抗生物質は細菌を殺す薬であり、ウイルスに直接効くものではありません。
     細菌感染が疑われるかぜや、かぜに引き続いておこる細菌性の二次感染の予防などに
     用いられます。