下痢とは、何らかの原因で糞便中の水分量が増加した状態をいいます。

   急激におこり一定期間で治る「急性下痢」と、長期にわたって持続する「慢性下痢」があります。
   どちらの場合も、なぜ下痢になったのか原因をよく考慮して治療することが大切です。


   

   体(腹部)を冷やさないようにして、ゆっくり休みましょう。症状が激しいときには、食事を少し
    控えてみましょう。

   水分はきちんととりましょう。下痢をすると体内の水分が失われるからです。
     湯冷まし、あたたかいお茶、スポーツ飲料などを十分とりましょう。

   下痢止めの服用は、不要な物を体外へ排出しようとする働きを抑えることとなりよくないこと
     があります。(例:食中毒の時など)

   急性下痢の多くは、安静により自然におさまってきます。
     しかし、なかなか症状がおさまらない時は、早めに医師に相談しましょう。


   

   「おなかの調子を整えよう」「下痢をとめよう」という目的は同じでも「薬が体のなかでどんな
   ふうに作用しているか」という点に着目すると、下記のように分類ができます。


   (収斂薬)

     腸粘膜の表面をおおって腸液の分泌を抑えます。また腸への刺激をやわらげます。

   (吸着薬)

     腸内の過剰の水分や粘液、有害物質などを吸着し除去します。

   (腸管運動抑制薬)

     活発になっている腸の動きを直接抑えるための薬です。
     消化管運動にかかわる神経に作用して腸の動きを抑えます。

   (防腐薬)

     腸内の異常発酵を抑える作用をもつため、このように分類されます。他に殺菌作用や腸の
     運動を抑える作用などがあります。

   (抗菌薬)

     病原菌によっておこった下痢には、その菌に応じた抗菌薬がつかわれます。

   (整腸薬)

     人間の腸内には、もともといろんな細菌が存在していて、健常時はそのバランスが保たれて
     います。
     何らかの原因でバランスがくずれると、腸の環境が変化しておなかの調子が悪くなることが
     あります。
     整腸薬は腸内細菌群のバランスを正常にすることで、腸の調子を整えます。